読書:きみがモテれば社会が変わる
きみがモテれば社会が変わる
社会学者・宮台氏の著書はよくタイトルで引き付けられてしまいます。
例に言うと「これが答えだ!」という書籍など。本屋の陳列棚でもよく目立ちますよね。社会学コーナーでもよく目立ちます。
この先生の本というとこの頃は対談本が多かったんですが、「14歳からの社会学」あたりから教育者を装う?
こんな言い方は変ですが、なんだか生徒に教授するスタイルの本が出てきました。この本もどちらかというとその類の本です。
とはいえ、彼の本は例によって宮台氏が言う「成熟した社会に生きる者」へのメッセージです。つまりはいい本来は大人が読むべきだと個人的には思っています。
さて、この本は4項目からなるセッションを「1時間目」などと改して大きめの字でわかりやすい語り掛け口調ですいすい読めます。
しかしながら文節は例によってかなり口が悪く、「『金の切れ目が縁の切れ目』のクソ社会」などと容赦なし。
こういうところなんかは宮台氏ならではの相変わらずさであり、引きつけらる処でもあります。
当初は著者の言う「モテるヤツ」になれさえすれば自分の周り、そして今の不納得な状況はがらりと変わる。的なことを期待して読んでいました。
さらに言うならば「異性はもちろん、同姓や老若男女にモテまくりの方法」なんてのも期待していました。
しかしやはりそうではなく、著者の話では「モテるというヤツ」というのは何をやってもうまくいく。異性にモテるなんてのもこれ必然。
彼女や彼氏はほっといても勝手にできる。ということ( ˘ω˘)
この本は期待はずれ?
いやいや、端から宮台真司氏の本を読むに当たってそんなことは期待してはいない。宮台真司氏は鬼のような社会学者ですからね。
「きみがモテれば社会が変わる」というこの本。タイトルの通りとは違い内容はこの世界を生き抜くための指南書的な本なのです。
「金の切れ目が縁の切れ目」の様なクソ社会を無事に生き抜き、さらにはそんな社会を変えるためには君こそモテるヤツにならなくてはならないのだ!
そして、そんなモテるヤツを量産してこそ社会は変わるのだ。
という事を訴えている本でございます(´∀`)
彼は僕が未だかつて数人しか認めていない「スゴイ奴」の一人です。